2013年9月13日

【私見】自由民主党憲法改正草案について①―Introduction

 閑話です。
 2020年に東京でオリンピックが開催されることが決定し、第2次安倍内閣の経済政策の大要が明らかになってきましたね。
 現状におけるオリンピック開催については所論あり、夫々が思うところを忌憚なく発信していますが、「オリンピックの開催」という大きな目標が出来たことにより、先の大震災からの復興を加速させる着火剤になるのではないのでしょうか。
 さて、経済対策がひと段落着くと、次に槍玉に挙げられるのは、内政(殊に統治)についてであろうかと思われます。
 今、最もホットな内政・統治における話題は、「憲法改正」です。
 先日(9月7日)には、民主党の枝野氏が憲法9条改正私案を提示し、ニュースとなりました。
(もっともオリンピック招致のトピックの裏に隠れてしまっており、尚且つ下火の政党の案であるため、大々的には報道されてはいませんでしたが)
 この私案については、明言することを避けさせていただきますが、「もし、(集団的)自衛権の行使が容認されたとするならば」という前提に立った場合には、権力の恣意を排除しより適切なコントロールを及ぼさせることが出来るように、要件を可及的具体化することは、非常に重要なことであると思われますので、この点については、粗方賛同です。(ただし、具体的な条文を検討していないので、批評は控えさせていただきます)
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『自衛権行使の要件明文化 民主・枝野氏が9条改憲私案』"MSN産経ニュース"(2013/9/7)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130907/stt13090719130005-n1.htm
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 また、前回の総選挙において政権に返り咲いた自由民主党は、その選挙公約の中で、「日本国憲法改正草案」を発表し、この草案の実現を謳っています。
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『自民党政策サイト』
https://special.jimin.jp/political_promise/
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 先の参院選においても議席数を伸ばした自民党の改憲草案は、わが国の民主主義における統治制度で一番実現可能性が高いので、検討をする必要があります。
 そこで、このブログにおいては、私見として「日本国憲法改正草案」を解釈し、その妥当な点と問題点を明らかにしていきます。
 なお、すべての条文について検討をするのは時間的にも能力的にも困難を極めることが予想されるので、現行憲法とその文言が著しく異なるもので、特に問題となり得るであろう部分を抜粋して検討をしていきます。
 また、抜粋したとしてもそこそこ連続することになろうかと思いますので、分割して提示していこうと思います。

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